教育

同質性の高い集団なんてあり得るんだろうか??

教育系のイベントに行くと、同質性が高くて多様性に関する寛容性が足りてなくて云々という話によく出くわす。とうぜん日本では男女の雇用格差すらまだまだ是正されておらず、性別が違うだけでこのありさまで、国籍が違ったらどんなもんじゃい、という話にな…

これから教育したい人へ-教育実習生へ送るアドバイス その2

前回のつづき 生徒の背景は多様 現場に入ってコミットした後感じるのはその子供たちの個性だけでなく環境の多様さである。 あなたは親が政治家の子供にあったことあるだろうか?親がヤクザ屋さんの子供は?親が風俗経営してる子供は?子供は皆サラリーマンの…

ちきりん氏の科学教育論もそろそろ幕引きで

チキリン女史が投げかけた俺流科学教育論がわけのわからん議論を呼び起こしている。 2014-02-25 ちきりん氏のお粗末な科学教育論 - バッタもん日記 「役に立つ知識」としての学問: やまもといちろうBLOG(ブログ) 「ただの知識」だけ学校で教えてもあまり役…

社会的責任が求められる割に年収下げられて多忙感が増えるのに志望しようとする優秀な学生はどこから来るんでしょうかね?

おひさしぶりです。タイトルで言い尽くしたのだけれど一応本文も書いておこう。教育問題は教員不祥事問題みたいに個別に見ると格別なゴシップエンターテイメントなのだけれど、制度としてみるとやっぱりグルーヴヤバめ。教育改革はいいのだけれど、たいてい…

奨学金を自己責任の問題にすると日本が滅ぶ

もう若者にホームレスになれと言っているとしか思えないのでまとめてみたよ。 「雇用情勢の悪化」「賃金の目減り」…長引く不況で我が子の学費を出す親の収入は少なくなる一方だ。当然、子ども(学生)はアルバイト収入や奨学金を頼りにせざるを得なくなる。 …

校長の役割って何なの?経営と運営の違い

大阪市の民間人校長が速攻で辞めたといって話題になっている。 1290人の中から選ばれた精鋭だったのに非常に残念。「自分の活躍できるフィールドではなかった」と、そんな準備されたフィールドが私立の進学校以外にあるのか疑問である。

「ポストモラトリアム時代の若者たち」は僕の中で2012年一番のスゴ本だった-書評-ポストモラトリアム時代の若者たち

いやー面白い。心理学、社会学、哲学を往復して現代の社会構造と若者の心理と問題を鳥肌が立つくらい綺麗〜に洗い出した一冊。なぜ腐女子が増えるのか、引きこもりは本当にわれわれが想像しているとおりのキャラなのか、イケダハヤト氏や家入氏はなぜ生まれ…

ブログよりブログ講師の方が儲けるんだよね

twitter見てたら儲けるブログ講師だのネットコンサルタントだのがいっぱい表示されてマジ勘弁じゃん? あいつらなにやってるかっていうと儲けるブログのノウハウとか教えるって言って金とるじゃん? でも儲けるブログとかサイト作れるはずなのにあいつら講師…

キャリア教育で若者は就職で苦労しないようになるの?-書評-若者はなぜ「就職」できなくなったのか?

いやー、めちゃくちゃ面白い。先日の就活について考えるイベントのスライド資料のベースとして使ったのだけれど、本書一冊で非常にわかりやすく若者の就職とキャリア教育について取り巻く環境について教えてくれる。 薄っぺらいキャリア教育だの道徳教育だの…

教材データベースは誰を救うんだろう

教師がノウハウを持ち寄って問題を解決する「SENSEI NOTE」というサービスがクラウンドファンディングで目標を達成しました。いい感じにイケダハヤト先生も応援しているサービスです。まずはおめでとうございます。 しかし、教材データベースサービスに期待…

体罰とかで騒いでる暇ないよこれから学校教育は本当に苦難の5年を迎える

※記事の下に追記しました 大阪で体罰とか入試中止とかで盛り上がってるところに埼玉県の100名以上の先生が早期退職したってニュースが話題に。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130122/k10014967521000.html http://matome.naver.jp/odai/213588386068…

いま、はあちゅうコピペを読み返す

カリスマブロガーはあちゅう氏のコピペを今思い出し、あのはてな村、いやブログ全体がキラキラしていた時代を思い出そう。意外と全文が残っていなかったのでキャッシュから取り出して保存。 ねえ、日本が可及的速やかに、しなきゃいけないことはなんだと思う…

「承認」についての勉強会をやりました

毎度やっている勉強会が今回も無事終了したので報告。大学院マスターレベルの学生や社会人が15人ほど参加してくれました。やっぱり勉強会は勉強が目的である以上聞きにいくより主催するに限る。準備段階から学ぶことが多いし、講演会だと人によっては偏っ…

素朴であることが美しい権力()への意思-メディア評-映画「69 sixty nine」

伏線のあざとさと、ストーリーの明快さと、コメディ展開のテンポの良さとの小気味よさは秀逸。同じような問題意識を持ってる人は見ても損しないしオチはひどくてちょっと失笑なのだけれど、なかなか腹7分を満たしてくれる感じの作品。 個人的な趣味として最…

頭の悪い人の逆転の方法

最近テレビを見る機会が増えたため、メディア露出の作法や、楽屋落ちの作り方を観察している。テレビで爆発的に売れるためには「の作り方」が重要で、その「の作り方」は集団の中での役割やポジションを得るために振る舞うものである。ひとたびキャラが認知…

教育格差は問題じゃない、貧困が問題だ-書評-学力を育てる

似たようなタイトルの本があるし学力本とのことでまたかよ感のある内容ではあったが、初学者向けとしては非常にいい本なので紹介と批判メモを。僕が今考えていることのまとめでもある。学力学力って言うけど樹のメタファ使ってみたらドヤァ〜的なものはあるも…

<みじめ>と不自由のトレードオフ

最近は人のネガティブな<感情>がどのように湧き出てどのように語られどのように処理されるかを考えているのだが、いくつか思うところがある。 一つは感情は身体から独立できないということ。例えば女性の場合PMSによって憂鬱や感情の起伏が激しくなること…

教育を漫画や恋愛で語ろう-書評-学生と語る教育学

かなり参考になったし笑わせてもらった。2002年の本なのに書いてある状況がほとんど変わっていないことは悲しいし、当時としてはセンセーショナルだったのかもしれないが今読むとあれ?となる内容も含まれている。それでも教育に興味がある人であれば、だれ…

子供手当総額2超7千億円、35人学級3000億円

文部科学省が少人数学級に移行したいという発表を行ったことで、少しだけ話題になったのだが、常々話題になるのがその予算についてである。 社説:少人数学級 参加型教育への契機に 文部科学省は中央教育審議会の提言を受け、1クラス40人が上限の公立小中…

「クールティーチャー宣言」という幻想-書評-教育幻想

結構前に読み終えて紹介するかどうか迷った一冊。いくつかの本屋をめぐったがほとんどの本屋に平積みされているだけあって、非常に良いことが書いてあるのだが、僕の感想は「理念はわかるんだけども、事例が不適切すぎる」。なぜamazonでこれほど絶賛されて…

コンテンツ化する大人たちと-書評-キャラ化する/される子どもたち

論としては実感レベルでしか実証できないものの、読み物としては非常に興味深くかつ面白く読めた一冊。62ページという薄さの割に内容の濃さは保証する。本ブログでも言及してきた価値観の多様化・コミュニティの矮小/極小化・地元志向と排他性・宿命論才能論…

教育を語る前に読むべき50冊の本

教育社会学専門家の友人に紹介してもらった。 教育学から教育社会学、教育哲学、論文の書き方まで、教育について語るなら触れておきたい名著や良著ばかり。リンクは以下から http://astore.amazon.co.jp/tantyo-22 子どもの心に届く言葉、届かない言葉―教師…

自主勉強会-twitter発勉強会ノススメ-

3月7日日曜日の午後、id:fly-higherこと@igaki提供で秋葉原の会議室を借りて自主勉強会を行った。 ツイッターで募集をかけて「教育」に興味のある多ジャンルの若手を集めての勉強会。発表議論ともに白熱したためプログラム通りの進行はできなかったものの、…

科学研究費事業仕分け問題を教育で解決する現時点でのたった一つの最適解

id:next49さんにIDコールされたのに気付いたので、時間を見つけてこの記事原稿を書いてきた。09年内に公開できなかったが、改善を一番要する現場からの声として「必要ありますか?」をバズワードにして終わらせるわけにはいけないので公開しておきたい。 僕…

教師が語る教育格差-書評-新しい「教育格差」

最近ぼんやりと思っていたのだが、教育ジャーナリストを応援する風潮というものが日本にはない気がするのだ。 ITジャーナリストや政治ジャーナリストは賛否両論ではあるが多くの人に注目されているかたわらで、ひっそりと活躍を続ける教育ジャーナリストたち…

教育機関の監査組織の必要性

showgo性の乱れや洗脳教育を行うのが日教組で民主党がそこと組んでいてというパンフを見つけて噴飯。日教組なんて教員の2割も参加してなくてさらに深くコミットしてる人なんてその中の何割か。ほとんどありもしない思想を持ち出して教育不安をあおるのは公務…

しつけ問題への雑感

これはヒドい! - シートン俗物記 http://d.hatena.ne.jp/gerling/20090913/p1 「俺の邪悪なメモ」跡地 http://d.hatena.ne.jp/workingmanisdead/20090913/1252839645 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG学校を介した問題の場合少々複雑になる上、ステーク…

教師の思想

時代とともに「よい教師」という条件や評価軸が変わるわけであるが、「よい教師とは?」という問題設定をしたときに語られるのは主に定義でなく条件である。 「常に子どもたち一人一人を見ている」 「発言は短く的確に」 「いつも笑顔」 「子どもの変化を見…

サブカルコンテンツとしての教師-書評-中学教師裏物語

本書は現役中学校教師が書いたリアルな現場レポート。現場を経験した人間なら頷かざるを得ない事実ばかりが網羅されている。 本書の主張は単純明快。本書オビより 聖職だとはいうけれど、先生だって人間なのだ とひたすら気づかせてくれる一冊。本屋の教育書…

階層社会と幸福のジレンマ-書評-日本の難点

僕はこの本の存在を支持する。この本に反論するぐらいに気合入れて勉強・情報収集して反論して社会を導いてくれる官僚やエリートの出現を期待している。 本書は日本を代表する社会学者宮台真司氏による日本の問題点をひたすら列挙した本。 話題の切り分け方…