Logic PROのAudio Unit プラグインの情報をアップデート中で止まってしまう問題で、Nimbus、R4が悪さをしていた。

年末にMacBook Proを修理に出して、帰ってきたので色々復元やアプリの再インストールや再設定を行なっていたら、DTMソフトのLogic PROが立ち上がらなくなった。

タイトルの通り「Audio Unit プラグインの情報をアップデート中」と表示が出たきり応答なしとなり、レインボーカーソルが回り続ける状態。何度も再起動やキャッシュの削除をしてみても変わらず、ネットに書いてある情報を調べても解決方法が出てこなかったのでメモ。

結論から言うと、Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/の中のNimbusとR4に関するcomponentやVSTを削除し無事動くようになった。

環境

MacBook Pro 2019 16inch.

mac OS:13.1

CPU:2.4 GHz 8コアIntel Core i9

メモリ:64 GB 2667 MHz DDR4

ストレージ:1.31 TB利用可能 / 2 TB

 

 

試したこと

LOGIC PROを立ち上げたところサウンドライブラリのインストールやVSTの更新などでデータのダウンロードに時間がかかっていたりデータが大きすぎてフリーズする可能性があるという記事も見つけたが、どう見てもフリーズするような弱スペックではない。

 

1.アップデートと再起動

macで不調が起きたら基本再起動、そしてソフトが最新版かの確認。App storeにはアプデの表示はないし、再起動しても変わらず立ち上がらない。

 

2.cacheのクリア。

調べてみるとプラグインマネージャーで消す、などと書いてあるがそもそも立ち上がらないのでプラグインマネージャーをいじれない。アプリが立ち上がらない場合まずキャッシュが破損していたりキャッシュが悪さをしている場合があるので、そいつを消す。

finderを開き、optionキーを押しながら移動を選択すると「ライブラリ」が出てきます。今後も使うのでサイドバーにぜひ追加しておいてください。

life-with-photo.com

そうしてUSER/*/Library/Caches/AudioUnitCache内のcom.apple.audiounits.cacheとcom.apple.audiounits.sandboxed.cacheを削除。万が一の不具合が怖いならデスクトップや用意したフォルダなどにコピーしてバックアップをとっておいてください。

また、USER/*/Library/Caches/com.apple.logic10内のデータも全て削除。Logic PRO立ち上げ時に勝手にスキャンして再度ファイルを作ってくれます。しかし再度またスキャンとアップデートで止まります。同じ操作をして再起動してアプリを立ち上げてもスキャンが通らず、「スキャンを中止してプラグインマネージャーを起動しますか?」的なメッセージが出て、中止を押しても続けるを押しても固まる。応答なし。

3.PLISTファイルの削除

USER/*/ライブラリ/Preferencesフォルダへ移動し、com.apple.logic10.plistファイルを削除。設定ファイルなので、ショートカットとか操作に関する諸々の設定が消えてしまいます。色々設定している方はデスクトップへの移動でバックアップしておいてください。後で突っ込み直せば元に戻ります。

support.apple.com

けどだめ。

 

4.プラグインを片付ける

よく調べて出てきたのが、悪さをしているプラグインを確認すると言うものだ。さっきのAppleサポートのページにも書いてある。

USER/*/Library/Audio/Plug-Ins/Componentsの中を全てデスクトップなどに移動させ空にする。悪さをしているコンポーネントに当たりがついていればそれを除外して再度立ち上げる。と言うものだ。しかしコンポーネントvstもvst3も3つしか表示されていない。

ひとまずそれぞれファイルをデスクトップに移動させたが症状は改善せず。実はここでつまづいていたと最後に気づくことになる。

 

5.Controlを長押ししながらLogicを立ち上げ

Controlボタンを長押ししながらLogicのファイルもしくはLogicのアプリをクリックし立ち上げるとAudio COREを使いますか?と表示が出る。使わないを選択するとアプリが立ち上がった。が、ソフトウェア音源は追加できないし、プラグインマネージャーもいじれない。ひとまずアプリ自体の不具合ではなくプラグインが悪いことは確定。

 

6.Garage Bandで立ち上げてみる。

同じDTMツールであるGarage Bandでも同様の症状が出るか試してみたところ、やはり出た。なのでControlボタンを押しながらアプリを起動すると、今度は「Exponential Audioの”Nimbus”」の更新に関するエラーが出て固まった。そういえば LogicでもNimbus,R4のスキャン中に時間がかかり、エラーやフリーズが発生していた。その辺のプラグインに当たりをつけて消すために探してみた。

 

7.iZotope Product Managerでアンインストール

結果として意味なかったのだが、NimbusやR4はiZotope製品に組み込まれているとのことで、iZotope Product ManagerでiZotopeプラグインやアドオンを一通りアンインストール。2、3の操作も行ってみたが相変わらず Nimbus ,r4でスキャンが止まる。finderで「Nimbus」と名のつくファイルを探してみても「Exponential Audio」を探してみても出てこない。Exponential Audioシリーズの製品はiZotope Product Managerではインストールもアンインストールもできないそうだ。そして保存先フォルダは「書類」の中に作られるときいて、その中も削除。パスワードとシリアルナンバーが埋まってそうなファイルだけキープしておいた。

USER/*/Library/Application Support/iZotopeにも関連ファイルがありそうなのでそちらも削除。でも影響なし。Garage Bandの方はR4の更新に関するエラーに表示が変わったのでNimbusのファイルは消したかな?と思ったけどそうではなかったらしい。もう一度起動したらやはりNimbusのエラーも出た。

 

8.Ozone Imager V2を更新

もしかしてExponential Audioシリーズの製品をインストールしたらアップデートされてくれて動くのでは!?と思い、過去のメールを漁り、シリアルナンバーがあるOzone Imager V2を再度インストール。けど特に何も反応せず。

 

9.とにかく検索

mac内で「Nimbus」や「R4」で検索しても、関連しそうなファイルは表示されず、そしてOzone Imagerを検索しても出てこないので、あれ?と思った。googleでauhostingcompatibilityserviceが悪いんじゃないかと検索してみたり、redditの記事を見たり、iZotope公式のQ&Aをみたり、英語でWhere is Nimbus?と検索してみたり。それで

delaymania.com

とか

https://support.izotope.com/hc/en-us/articles/6658025016081

をみたところ、違和感に気づいた。

 

10.Macintosh HD直下のライブラリを確認

僕がいじっていたライブラリはMacintosh HD/ユーザー/ユーザー名/ライブラリ/だったのだが、Macintosh HD/直下にもライブラリフォルダがある!!そしてそれは2の方法では飛べず、ファイルも検索に反映されていない(この辺表示させる設定があるならコメントで教えてください。)。どおりでインストールしたはずのプラグインがないわけだ。

Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/の中のNimbus .vstやcomponent、R4も同様に削除したところGarage Bandが無事起動。そしてLogic PROもありえない速度でスキャンを終わらせて無事起動してくれた。ソフトウェア音源も使えるし、プラグインマネージャーもアクセスできた。

基本的に自分の思い込みのせいではあるけれど、フォルダの場所をもっと注意深くみてライブラリが2つあることを確認しておけばよかった。同様の問題で悩んでいる人の助けになれば嬉しい。