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過剰な正義感こそが一番の凶悪-映画-凶悪

huluで視聴。山田孝之、ピエール瀧、リリーフランキー、池脇千鶴と、これほど豪華なキャストを使ってくそみたいなエログロストーリーを描いただけの作品。 本作品は、ジャーナリストの山田孝之が一人の死刑囚の告発を受け、大量の殺人事件の詳細をあぶりだし…

ストリートアートは最後のアメリカンドリーム-映画評-バンクシー・ダズ・ニューヨーク

友達にオススメされて映画バンクシーダズニューヨークをみてきた。超面白かった。

二階堂ふみの強烈にして官能的な濡れ場-メディア評-映画「蜜のあわれ」

公開初日に鑑賞。軽妙、怪奇、官能。コミカル、ホラー、エキゾチック。なぜか人間になってしまった金魚と年老いた小説家の織りなすパラノイア恋愛もの、ザ、文学作品。金魚役の二階堂ふみ、日々ロックより可愛かった…。

消えたストリートの社会学-メディア評-映画「バケモノの子」

なぜ人はバケモノにすら承認を求めようとするのか。この映画ではバケモノたちが排除された存在でなく、人間(日本人)との住み分けを進めた異文化のコミュニティの象徴として描かれる。バケモノたちには心の闇がない。バケモノたちには武器がある。 暗殺教室…

3行で済む映画-メディア評-映画「Like someone in love」

たまには酷い作品の紹介も。最近見た映画の中では最悪の部類だった。フランス映画っぽい対話を重視した静かな作品。ひたすら賢いエロジジイが風俗嬢に紳士っぷりを発揮したら風俗嬢の彼氏を怒らせた、だけというあらすじ。あらすじどころかwikipediaにはスト…

奇跡の嫌悪感ゼロ映画-メディア評-映画「海街diary」

久々に映画館で作品を見たけど、これほど癒し系の作品みたことない。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが四姉妹として湘南で生活するだけの作品。梅酒つけたりたまに山から叫んでみたり男に遊ばれたり。長澤まさみのびっち役も板についてきた感がある…

続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い-書評-私の男 pic.twitter.com/nWaaJF1ZC5

男は娘を血の袋として愛してしまう。自分と同じ血が入った袋として、それを娘のように、母親のように、そして自分のように愛そうとした。「欠損家族」の中でハカり知れない孤独と、それによって繰り返し訪れる破壊衝動とを情愛に依って覆い隠し、血がつなが…

汝は我、我は汝-映画評-私の男

個人的になかなか楽しめた。本編中二階堂ふみはえんえんディープキスし続けるし脱いで妖艶な体をこれでもかと魅せるしがんがんもまれるし、なぞのスプラッタ表現がでてきたり、浅野忠信がまじめキャラの高良健吾を脱がして肌をなめる謎のBL展開があったりと…

剛力彩芽じゃなくてよかった-映画評-「さよならドビュッシー」

いやー橋本愛の演技すばらしいよ。 「このミステリーがすごい!」大賞作品の映画化。公式サイトはすでに閉じた模様。あらすじはこんな感じ 両親や祖父、帰国子女の従姉妹らに囲まれながらピアニストを目指す16歳の少女・遥(橋本愛)。ある日、祖父と従姉妹と…

BBA達はいかにセックスアンドザシティを楽しみ炎上を解釈したのか -メディア評- 映画「ハンナ・アーレント」

年末に岩波ホールで鑑賞。チケット入手に40分強並び、これで内容が酷かったらおこだよ!と思ってたけれど、案外よかった。 本作は、哲学者であり活動家であった50歳のハンナ・アーレントの執筆と反響と過去を描いた作品。開始15分はひたすらジジババが知識…

トラウマ思考と事後責任-メディア評-映画「モンスターズユニバーシティ」

レイトショーで見てきたが非常に面白かった。よい子が見るには少々退屈かもしれないが、よい大人が見るには非常にエキサイティングで、泣ける。さすがディズニーというべきか、吹き替え版は作中の建物や張り紙などの英語も日本語に書き換えてあり、十分に楽…

尊敬しているからこそ、親を越えなければならない 反抗期の王道映画-映画評-「荒川アンダーザブリッッジ」

漫画原作、アニメ化された荒川アンダーザブリッジが、実写ドラマ化。よく見てみたらキャストもおかしく、小栗旬がカッパ役だったのは声を出して笑った。山田孝之、城田優、林遣都、桐谷美玲、安倍なつみ。今をときめく舞台俳優や映画俳優、モデル、ミュージ…

そもそも中途半端に昔の有名人のスキャンダルを映画化することこそデンジャラスなんじゃじゃないの?-メディア評-映画「危険なメソッド」

あんまり面白くなかったのでネタバレも含めて書く。ぶっちゃけこの映画を見る1時間半でユングの入門書を読んだ方がエキサイティングだと思う。 いまだに日本の心理学はユング信仰やらフロイト信仰が根強く、一方で若手の心理学者達からは、彼らは現代心理学…

”誰も傷つかない”最上級のノンストップコンテンポラリーエンターテイメント-メディア評-映画「ミロクローゼ」

話題作だからって見たらひさしぶりに腹抱えて笑える作品に出会った。間違いなく今年最上級。 瞬間瞬間見ている人をわざと置いてけぼりにする物語の構成、訳の分からないストーリー、あべこべな時代背景、キャラの作り方、ヴィヴィッドな色使い、日本映画とし…

素朴であることが美しい権力()への意思-メディア評-映画「69 sixty nine」

伏線のあざとさと、ストーリーの明快さと、コメディ展開のテンポの良さとの小気味よさは秀逸。同じような問題意識を持ってる人は見ても損しないしオチはひどくてちょっと失笑なのだけれど、なかなか腹7分を満たしてくれる感じの作品。 個人的な趣味として最…

未來の描く過去-メディア評-映画「陸の魚ーセイジー」

友人数名がヘドウィグアンドアングリーインチ見に行っててうらやましいと思い、負けじと森山未來主演の映画「陸の魚ーセイジー」を見る。監督は正直どんな人か知らないし監督の良さもよくわかってない。そして本エントリはネタバレを含むがそれを知っても特…

もう一つの荒川アンダーザブリッジ-メディア評-ヒミズ

早稲田松竹で二本立てで園子温監督の特集がやっていたので見て来た。5時間半連続で映画を見ると言う経験は初めてであったため、頭はくらくらしたが非常に面白かった。まじで荒川アンダーザブリッジ。 内容はこうだ。ある少年が「普通でありたい!」と叫びな…

ゆるふわ愛されエリートの苦悩と葛藤-メディア評-のだめカンタービレ最終楽章後篇

以下多少のネタばれを含みますのでご注意ください。また登場人物についての説明は省きますが、映画の構成上前篇を見ればドラマ編がわからなくても内容が理解できる構成になっていました。なお本記事ではオチまでは扱いませんのでご注意ください。のだめカン…

新作ラブコメSFファンタジーロボットアニメ-「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

続々とアップされる期待裏切られたけど楽しかったというタイプの絶賛エントリーなんなの?(以下微妙なネタばれを含むかも)

ゼロ年代のタッチ-メディア評-映画 Rookies-卒業-を見てきた

ストーリー コンセプトはやはり「Rookies」である。舞台は春、卒業式から始まる。すぐにドラマルーキーズのメンバーが高校3年生になり、新一年生として団子みたいな男(彼はのちに帽子を眉毛までエロかぶりするLAスタイルへと進化)とジュノンボーイ系イケメン…