youtubeコンサルという仕事

9月から動画での情報発信を始めて、今のところVLOGしかあげてないのだけれど、意外と地域名で検索をかけてくる人が少なくないことを知った。ただ4KのGoPROで渋谷を散歩しただけの(特に編集されてるわけではない)動画が6万再生とか行く世界がある事を知って驚いている。一方youtubeクリエイターでなくyoutuberとして頑張りたい人というのが昔からいて、緊急事態宣言が出てから加速的に増えている。

 youtuberというかyoutubeが収益化できる1000人以上登録者がいるチャンネルは全体の10~15%で、新規参入にはかなりハードルが高い。だいたいニッチなジャンルで頑張って5000人前後で停滞するようなチャンネルも多いようだ。しっかり登録者を稼いでるチャンネルは、即興に見えてしっかり台本通りに喋ってスポンサー企業やステークホルダーに配慮しながら動画を作っているし、そういう楽屋裏が見えているのを逆手に思いっきりディズニーキャラクター(著作権的にグレー)を前面に押し出して収益停止にチャレンジするyoutuber新世代もいる。Vtuberなどは技術や知識が必要なのでハードルも高いが海外の人たちが見るというのもあって、最低登録者数の桁が1桁多かったりする。

 

ということでVLOGのノウハウや動画編集のコツなどを調べていたらランサーズで高額の仕事を見つけた。

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youtubeコンサル

この左から二番目のものが、18万円弱とめちゃ高いやん、と思って興味を持って調べてみたらこんな感じ

こんにちは!YouTubeコンサルタントのヒゲローです。

2019年YouTuberとして活動し、4ヶ月で1万人超える。
本年よりコンサルタント兼映像クリエイターとして活動を開始。

モットーは「関わった全ての人に成果を出す」

[主な実績]
M&A企業のチャンネルを3ヶ月で1000人登録まで導く。その後もリストを取りつつ1000万円クラスの案件を獲得する。
某美容系のチャンネルでは、デビュー1本目の動画で新規顧客を獲得する。Google検索1ページ目独占に成功させる。
その他、1動画のみで2000人の登録と15万再生を記録や、
YouTube講師として50名、約100チャンネルに関わる。副業で月収100万円のチャンネルを誕生させる。

ヒゲ | 映像クリエイター | クラウドソーシング【ランサーズ】

 

ということで、まずこの人のチャンネルどんなのだろうと思って探してみたけれど、twitterにも公式HPにもそのチャンネルのリンクはない様子。メールアドレスがあったので検索をかけてみたらどうやら書いてあるM&Aの会社と思われるチャンネルが引っかかった。

www.youtube.com

3ヶ月で1000人登録と書いてあるが、この会社のyoutubeチャンネルが開設されたのが2019/06/17 となっており、初投稿が2019/12/09、SOCIAL BLADEによるとチャンネル登録者数が1000人を超えたのは2020年の3月末~4月にかけて。

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sosial blade m&a

動画の字幕やサムネのクオリティはしっかりしているし、仕事に文句を言いたいわけではないが、ひとまずこれを3ヶ月と数えていいものか、ちょっと疑問だった。登録に結びついたのは1万再生前後のヒット動画が2連続したためだと思われる。

www.youtube.com

また、この2ヶ月は再生数が100未満の動画が目立っており、チャンネル登録者数は8月から各月10〜20人ずつと微増。​ノウハウを教える話はどうなったのだろうか。なお、コンサル料は以下らしい。

 

チャンネルコンサルティング(ch運営) ¥150,000〜  
チャンネル立ち上げ支援 ¥30,000  
動画編集 ¥8,000〜  
グラフィック制作(アイコン、バナーなど) ¥3,000〜  
エクストリームSEO ¥1,000,000

引用元:higero.net – YouTubeコンサルと編集はヒゲローまで より

 

最新の動画でもyoutubeコンサルのリンクが貼ってあったことから、毎月15万円ずつ支払っているのだろう。会社には1000万円規模の仕事が回ってきたらしいので、youtubeに投資した分は回収できたのかなと思う。

コンサルの方のHPに月収100万の売り上げと書いてあったが、確かにコンサルと動画作成で25万程度の仕事を4チャンネル分かかえれば100万に手が届く。なるほどなと思った。

showgotch.hateblo.jp

の記事で書いたブロガーの世界の話がそのままyoutubeに移ってきた。ランサーズを入り口にして、個人でもこうしたビジネスが展開できる時代になった。

ゴールドラッシュの時は、金を採掘に行くより、丈夫なズボンとツルハシを売れ、という寓話があるが、youtubeのゴールドラッシュ幻想はまだまだ続いていくし、ボタ山のような動画の死骸の山が、今日も沢山積み上げられていく。