FBで犬猫の殺処分数がやべえ!って回ってきたので調べたらこの30年で約15%に減ってたんだけれども

犬猫の殺処分数に関して(なぜか犬猫だけ)環境省が統計を取っているのだけれど、昭和59年度に犬猫あわせて111.4万頭だった殺処分数は平成23年度には17.5万頭に。単純計算で約84%減ったことになる。
参考:http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/h23_dog-cat3.pdf
20130818141205
元の文章にはこう書かれていた

保健所の持ち込み数が多いのです。

持ち込みが減らないのです。

安楽死なんかありません。

おしっこを垂れ、嘔吐し、苦しみながら

死んでいくのです。

死に切れなかった子は、生きたまま

焼かれるのですよ。

それでも貴方は保健所へ連れていきますか?

持ち込まなければ、こんな死に方を

しなくても済むのです。

Facebook

 そもそも僕が小学生のころから動物愛護団体がこいろんな働きかけをしていて、保健所などの動物を持ち込み預かり殺処分する場所は過剰に監視が行われているためそんな残虐なことができるわけがない。
 また環境省からも「動物の愛護及び管理に関する法律」を元に

殺処分動物の殺処分方法は、化学的又は物理的方法により、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によること。

環境省_動物の適正な取扱いに関する基準等 [動物の愛護と適切な管理]

という指針を出している。
引き取り数に対しても犬、猫ともに半分以下に激減している
参考:環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理]の一番下の表を参照
都内でも取り扱い数は統計上減っている
参考:動物取扱数の推移 東京都福祉保健局
もちろん殺処分される動物たちがまだ毎年20万程度いることは悲劇だろうし、だからといって野放しにして害獣となって石を投げられつづけたり車に引かれるのも問題だろう。少なくとも統計上は虐殺と呼ばれる類の殺処分もやむをえない事情で引き取ってもらう件数も減っている様子だし、それらは動物愛好家たちが一生懸命啓発を続けてきた結果としてちゃんと受け止めるべきだ。一方で内閣府の意識調査によると避妊手術などをしていない割合が60%を越える。世帯における人数が減っている昨今、ペットも家族として大事な役割を持っている。どう共生するかはいろんな意見があるだろう。
http://www8.cao.go.jp/survey/h22/h22-doubutu/index.html
また、本題に戻るがどうやらこのフェイスブックページ、元情報を調べることを知らないけど正義感がある層に訴えかけて、有料メルマガへ誘導するサイトの様子。この手の情報が回ってきたら注意喚起してほしいし、この手のページをどうにか取り締まれないものか悩ましい。

むしろアニマルホーダーに注意

環境省が犬猫の飼育についてパンフレットを出し、その中で指摘しているのがアニマルホーダー(劣悪多頭飼育)である。

米国では劣悪多頭飼育者のことを、アニマルホーダーと呼ぶ。「ホーダー」はごみや物を捨
てられずに集めてしまう精神的病理のある人に対して使われる専門用語であり、これが劣
悪多頭飼育者に当てはめられ、アニマルホーダー(以下ホーダー)と呼ぶようになった。

環境省_平成21年度 動物の遺棄・虐待事例等調査報告書

実際にあったことはないが、SNSで殺処分されそうな犬猫を正義感から引き取りにいき、それを繰り返し異常な密度の中動物たちを飼育している事例があるときく。動物愛好家たちのブログを見てもひそかに危険視されている様子だ。動物を飼う余裕も経済的余裕に左右される。近所で動物の虐待事例を見つけたら、ぜひ市町村の役場にでも知らせてあげてほしい。
 また、動物実験の世界でも、普通に手足を拘束したり切り落としたマウスが条件を変えて何秒で溺死するか、などの実験が行われているらしい。平然と学会や研究会などで涼しい顔で発表する姿は今でも見られるという。監視が効かず、実験室という特殊な環境下での論理に従ってしまう分、こちらのほうが取締りが難しい。