わくわく感ハンパ無い-メディア評-漫画「ドリフターズ」

 本書は平野耕太氏による歴史の登場人物を異世界に招集して国取りをさせる王道漫画。漂流者(ドリフターズ)と呼ばれる異世界から呼ばれた武将や兵士たちと、帝国と、廃棄物と呼ばれる世界を破壊し尽くしたいモンスター軍が、三つ巴で戦いを繰り広げる。漂流者として織田信長をはじめ日本の戦で活躍した人物ばかりが集まるのかと思いきや、海外からもラスプーチンだのジャンヌダルクだのが敵キャラとしてでてくるし、義経は妖怪枠で登場。エルフやドワーフ等ファンタジーでおなじみの生物達と一緒に武器を揃え戦略を立て敵陣に攻め入る演出は圧巻。最初は絵柄に慣れないかもしれないが、見慣れてくると歴史的美少年美少女が並ぶ。ハーメルンのバイオリン弾きからくりサーカスを読んでいた層にはダダはまりする感じ。古代から現代まで時を越えて歴史的武将や兵士たちが武器ととも集まってくる。集まってくる度に武器が増えたり、ゲームバランスがめまぐるしく変わっていく。続々と登場する新キャラと、それに伴って変わっていく展開が楽しみだ