初心者がブログを書くときの心得いくつか

元記事
ブログを始めたい。
ブログを始めたいから始めるというのもアリだと思う。いくつか作って、自分に向いたモノが残ったらそれを大事にすればいい。それと、反響なくても気を落とさずに。

ドンジレの管理人さんに本ブログを紹介していただきました。ブログを目的なしに始めること、全然ありだと思います。というよりこの世界、アフィか日記くらいの感覚でブログを書き始める人が大半なんじゃないの?と思うんですがどうなんでしょう。
ついでにブログを始めるときの考えをまとめておきます。書きなぐっているので乱文状態で読みにくいです。

1.「初心者がブログを書くときに意識すべき○○」的な記事は基本無視

 制約条件が増えると書く気が失せる、もしくは何度書きなおしても書いた文章が人目につくような文章ではないのではないかと判断しがち。この記事もぼくはこういう目的があって書いてるんだ!と言う人は読み流してもらっていい。
 僕が読者として想定しているのは目的を見つけることが出来ない人たち。僕も昔そうだったから。

大学生は今のうちに情報の海に溺れてみればいいんじゃない? - 技術教師ブログ

のときにも思ったけど「アウトプットが大事」っていうブコメにひどく違和感を覚えた。アウトプット主義の人たちには「得た知識の整理」「アウトプットして初めて血肉になる」「情報はリンクさせるべき」「あなたが読んで思ったことが大事」「フィードバックがインセンティブになりモチベーションになる」「これからはアウトプットで人を判断する時代」など明確に自分の中で目的や方向性が持てている。もしくは「情報は制限した方がいい」「フィードは随時整理したほうがいい」など別に目的のない(もしくは目的がばらばらな)人に時間の効率化や充実化を訴えてもただのストレスにしかならない気がするんだよね。それは僕がセネカ的な考えを嫌いな原因でもあるし、生き急ぐことは「生きにくさ」の原因にもなる。

「目的が大事」とか言うのは誰でもできる。でも目的は僕の中の感覚では「出会う」もので無理やり「向かい合う」ものではない。「目的を持て」なんてアドバイスは単なる「自己啓発教」にしか見えないし気持ち悪い。要は勇気がないからじゃなくて、勇気がなくてもある程度自由に選択できることが社会としては望ましいんだよ。大抵の人は目的を考えようとしてるんだよ。ただ決定的な理由になる「何か」が欠落してるからあいまいなままなんだよ。そういう何かとまず「出会う」ことが大事。

 カウンセリングとかコーチングの方法としては目的と手段と評価をどうするかっていうのは一番に問うべきことなんだろうけど、別に病んでるわけでも上昇志向がすごいわけでもなくただブログ書きたいって言うだけなんだから一日30分で月五万円くらい稼げちゃう方法を教えるべき。僕はそんな方法知らないから簡単に僕が意識していることを書いておくけどね。

とにかく方向性が見つかるまではブログの効率化とか精緻化は狙わない方がいい。経験上あとで幅がなくなる。

2.目的がないうちはとにかく真似をする

 ってことで実際に、最初は面白いブロガーを見つけて書き方を真似すればいいよ。

 ニュースサイトなんかお勧め。特にこだわりがなければ最初はソーシャルブックマークを使ってブコメに書いたことをまとめるだけ。僕は毎日更新がしんどかったから[最近読んだ]タグを使ってリンクとコメント書きまくってた。ただしエロ系以外でニュースサイトを続けていくのはキャラクターとかコメントの妥当性とかアンテナの方向性とかが必要になるよ。PVをあげたいとか上を目指したいと思ったときはid:manameさんに聞いてみるといいよ!

 そうしてブログ書いてみて「報道って偏りがあると思ってたけど中立的に書くのって意外と難しいな」とか、「ブログ記事一つ書くのにこれだけ手間取るのに記事連載するライターすげえな」とか、「本出しちゃうアルファブロガーはガチマッチョ」とかいろいろ気づくところがあるはず。「後々考えてそれが社会勉強になったな」とかでいいじゃない。

あなたが本気になるのはあなたが社会的使命を見つけてからで十分遅くない。そして"社会的使命に駆り立てる何かと出会う"確率や機会はブログを始めたら日常生活だけの今までより格段に増えるはず。

あと、引用は気をつけて。引用(記事とか本文をそのまま転載)したいときは必ず引用元を示しておかないと法的にめんどくさいことになる。

3.3つの顔を意識

 ブログを書く理由となりうるのが観想的(真理を追究する的)な理由、政治的な理由、享楽的な理由の3つ。これはアリストテレスだかが「幸福を追求する3つの方法」として紹介してたのになぞらえてる。(参照)
 ビジネス書ならこれらを使い分けることが云々って普通は書かれると思うんだけど、僕はひとつの記事にこれらをうまくバランス取って使うことが長続きするコツだと思う。自分の趣味や興味のあるもの、書評、ミーム、小さなご褒美としてのトラックバックやコメント、アフィリエイトアドセンス、それぞれやりすぎない程度に自分のバランスで記事を書く。

そして読者はその記事を読んでブログ主の人格と意見の妥当性を評価する。たまに意見だけが大事みたいな人もいるけどたいていの人はそんなに忙しくないから、面白い記事書く人がいたらプロフィールのリンクをぽちっと押すもんだよ。と言っても僕は面白い記事をまだ全然かけてないのでサンプル数は少ないんだけど。

  • 観想的な顔

観想的というのは何が一番いいかを考え続けること、正確には【真理を追究する】とか堅苦しいこと書いちゃう。
ブログってのは自分の正義観を示す場として使うのが有効だ思ってる。正義でも正義感でもなく正義観だ。何が正しいかなんてのは情報を整理していくと選択肢が出そろった後は結局優先順位(プライオリティ)の付け方になる。いろんな人がいろんなトレードオフでプライオリティを決定していくわけで、読む側としてはその思考のプロセスが見えることが楽しい。

 僕も若いころは「最近の若者(僕の知人)は」的な俗流若者論を書いていたし"こうあるべきだ!"という形而上学的若者論を唱えたこともある。書くことでその事象に対する興味が深まるし、情報のアンテナが広がる。たとえば同じようなブログ記事がないか探したり、同じようなことに反論した本が書かれているのを見つけたり。広がるとまた違った一面が見えてくる。実は若い人がこうなのは(日常で関わる人やテレビなんかも含めた)広義の情報環境のせいだったり、社会的なシステム・構造のせいだったりやる気のある学生を無気力にする「何か」のせいだったりするんじゃないかってことがうっすら見えてくる。若者だけじゃない年配の人たちや発言力のある人たちも変わってきた、みたいに少し違う世界をのぞけることもあるだろう。

またこの手の"べき論"は誰もが通る道。早目にいっぱい書いておいた方がいい。あと言葉の使い方は注意したい。学問的・観想的に書きたい人たちは単語のチョイス一つにこだわるから。

  • 政治的な顔

 僕がこのブログをはじめたのはこの理由によることが大きい。多くの人に自分が重要だと思うことを伝えること。この政治はシステムを動かすという意味合いでなく自分の考えを伝播させて人を動かすという意味合いで捉えてほしい。ミーム的な何かである。
「技術・家庭」ってあいまいで日曜大工的なイメージしかない科目がどれだけ重要かを訴えるブログはほんとに少ない。
しかし現場の研究者たちは非常に熱心で賢い。最先端技術から技術の本質を取りだし学校で学ぶための教材を作る。内容は時代を追う必要があるためどの教科より教科観や学習観が発達している。数学は2000年前の内容だし物理は数百年前の内容を学ぶ。しかし社会科や技術科は明日を学ぶ学問だ。
ただ、それをうまく現場に伝えることができる人が少ない。現代の教育の問題の一つは学問と現場と一般のかい離にある。そこを埋めていく仕事を自分はしたい。問題解決のために技術が重要であるとより多くの人に伝えたい。政治的に「技術・家庭」が日の目を見るのは社会的関心が高まったときか政治的パトロンがついたときのどちらかでしかない。

安っぽい自分語りをして申し訳ない。とにかく伝えたいことがあるとき、それを踏まえて何か少しでも変えたいとき。その手段の一つにブログはなりうる。と言う希望を持つことは悪くない。一方で最近「ブログで何書いても変わらないよ」論も急増している。どちらを選択するかは自由だ。ただ書く意思があるのであれば僕はポジティブでいたい。

逆に読み手としては政治家が何考えてるかわからない、なぜこのような政策を取ったのかなど興味がわいたとき、解説してくれる人をブログで探せば堅苦しくない表現の記事がパッと出てくるのはブログの利点。そういう人たちの一端に加わることは自己肯定にもつながるよっていう話も。それが健康かどうかは別として。

  • 享楽的な顔

 享楽的とはその場の快楽を追究すること。人を楽しませたり自分を楽しませようとすること。またトラックバックやコメント、アドセンスで報酬を得ることなどがこれにあたる。
 まじめな記事ばっかり書いてたって疲れるよ。普通の人は世の中を知れば知るほど絶望するよ。楽しんだっていいじゃない。くだけた表現とか曖昧な表現とか使いまくればいい。本気になったときだけ、ひとつひとつの単語にこだわって論文とか検索してバックボーンまで理解したつもりで書けばいい、と思うんですよ。
 ただ自分語りはあなたが有名人でもない限りやめた方がいい。これはmixiでも見られがちなんだけど常連が一定数に達しない限り需要が少ないんだよね。僕はmixiで「お前はアイドルじゃない」と言われた経験がある。

4.検索厨になる

 ブログを書く書かないにかかわらずネットを使うなら意識しておきたい作法。僕はこれでいろんな本や情報に「出会った」。ぶっちゃけ僕が書いてるこんな記事読むよりとっとと「ブログ 初心者」とかで検索して人気記事探して読んだほうがいいと僕は思う。
 「人気エントリーを書く方法」みたいな記事には必ず海外の情報をDIGGとかでさがして翻訳しましょうとか自分の得意分野を書きましょうとか書いてあるけどめんどくさいしそもそも得意ってなんだよ。って話になる。
 いいよ、検索して調べた情報自分なりに書き直してのっけておけば。と言うより、検索しながら読む癖は付けておいた方がいい。大学に入って「とは検索」を覚えてから娯楽分野だけだった僕の語彙の数も多方面にかなり広がった。重要で覚えたい言葉があったら無理やりその言葉を使ってエントリーを書いてみるといい。はてなSEOがしっかりしてるから運が良ければちゃんと「使い方間違ってますよ」ってコメントが来る。
 意外と自分と同じ目線で調べたことを知りたがる人って多いと思うんだ。「○○の語源」とか「○○まとめ」とか「僕が○○した名言」とか自分なりでいい、自分が得たことでひとつでも他人が知って得したと思える情報を載せておけばいい。文章の書き方がわからなければそれも検索すればいい。必要なときに得た情報こそが身になるし、それが僕が何度も主張している「出会い」の本質だ。

5.「あとで書く」タグ、twitter、メール下書き

 記事を書くことに対してポジディブであるならば、「あとで書く」「あとで書くかも」タグは目安としては使い勝手のいいシロモノ。一つの記事やニュースに対して詳しく言及したいときだけにインデックスに使っとくと便利。
 もしくは思いついたフレーズや単語、その日見たこと聞いたことをmixiエコーやついったーに書き込んでおくこと。インデックスさえ残しておけばあとあと思い出せるし、とりあえず続けようと思ったとき書くネタに困らないからね。
 個人的に使ってるのがメールに書いて下書き保存であとで見直すこと。PCのアドレスに送ればそのままコピペで見出しなんかにできるしそれに連想したことをつらつら書いていっても記事はできるからね。質は訓練でしか保証できないけど、量はそういう小手先の技術で保証できるよ。

6.読み手にどう突っ込ませるか

 日常のコミュニケーションでも大事なのだが、自分が会話や記事を発するときに必ずツッコミどころを用意しておくこと。
ここからは一見単純だけど高度な技術かもしれない。僕もあまり実践できていない。
 一元的に「○○は大きい方がいい!」とか「〜〜は小さい方がいい!」と言った記事には(一定数のPVがあれば)必ず「制約条件」があるだろと突っ込まれる。「凶悪犯罪は死刑にすべき!」「お前が犯人になったらどうすんだよ」、「学校はフィンランドみたいに教員の学歴高くて無償で自由で充実させるべき!」「税金25%が前提だぞ」、「トリアージは(ry」…と、まぁ反応がほしい時は釣り。
 でも、僕はネガティブな反応じゃなくて、ポジティブなコメントがほしいからポジティブな記事を書くし、人からありがとうなんて書いてもらえる記事は滅多に書けない。滅多に書けないからこそそこを目指したいと思ってる。
 たぶんこの記事もしかとされるか気持ち悪いって書かれて凹むことになると思うんだけども。とにかく論理の飛躍とかマニアックなボケとか一か所二か所、ここ引っかかる!的な部分を目立たないように入れておくと読み手は反応しやすい。そして反応がなくてもめげないこと。

7.読むときの注意

 書くときと読むときをまばらに書いてきたけどあと一つ注意しておいた方がいいのは「書き手の精神状態」を読み取ること。ブログ続けていくと何でこの人こんなに激昂しているんだろうとか何でこの人こんなに悲観的なんだろうってことは多々ある。それに対し「脊髄反射キモい」と書いても書き手は落ち着かない。書き手が普通に書いているのか、興奮状態で書いているのかなどを見極める視点を持っておくと「なぜこの人はネガティブなコメントを書くのか」とかがわかっていい。言及するしないにせよしないにせよ気構えで済むことは気構えを変えて済ませておいた方が楽だ。

  • 日常的な顔

多くのブロガーは日常的な安穏な精神状態で「今日はどんな記事書いてやろうかな」って思って書いてるはず。さまざまなアンテナを張り巡らせて地球の裏側の情報から手元の情報までさまざまなことを公開してやろう、リンクしてやろうと考えてる。
人は脳みその中に同調回路が入ってるから、ポジティブな人の記事を読めば同調してポジティブになれるしネガティブな人の記事を読めば同調してネガティブになる。ポジティブな記事を書けばポジティブな人が寄ってくるし専門的な記事を書けば専門的な人が寄ってくる。日常的な顔で書いているブロガーはその辺りまで想定して記事書いてる。もしくは釣り。

  • 非日常的な顔

そしてこっちを意識してほしい。ネガコメやネガ記事を書く人はたいていストレスがたまってたり時間に追われてたりトラウマがあったり躁鬱病のような精神的発達的な病気の可能性もある。怒っても冷静な人は見ていてもわかるし、怒っているけどふざけ半分で書いているグレーゾーンな人も結構いて、こればっかりは見分けるのは経験によるかも。ただ人がブログを書いている以上は人は基本的にナイーブでセンシティブ。いろんな情報があって、それらを処理していく時どれだけ寛大に構えるかがこの世界で長くやって行くコツ。

骨髄反射で書いた。反省はしているが後悔はしていな(ry

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